2019年10月25日金曜日

NPW広報/第4回「離島過疎地域振興部会」開催

20191023日、「離島過疎地域振興部会」の第4回会合が開かれました。
会場:新沖縄県立図書館(会議室)



第4回部会では、「人材育成・交流推進」を中心に審議が行われました。
以下、上妻の発言要旨を記します。


災害発生時を想定した情報通信基盤の強化
ユニバーサルサービスの提供に関連し、情報通信基盤の整備状況が報告されたが、非常時、特に災害発生時の通信インフラの重要性を改めて提起したい。
9/30から10/1にかけて発生した八重山諸島での通信障害では、竹富町役場と町内各島の住民・消防団等との双方向の連絡が不能となった。
複数の島々で構成される自治体も念頭に、情報通信基盤を強化する必要がある。

離島におけるテレワーク活用への支援
与那国町長から、「離島でもIT技術を活かすことができる産業・雇用づくり」の必要性が提起された。一つの具体策として、テレワークの活用・推進を提言したい。
ITを活用し、遠隔地の不利性を解消するという面から、特に離島におけるテレワークの利活用や普及に向けた重点的支援を講じることが望まれる。


観光人材の育成に関して
観光人材育成研修は‘受講者数が目標値を上回っている’ とのことだが、現在取り組まれている「観光人材の育成」は、もっぱらサービスを提供する人材の育成・確保が中心か?
今後は、観光管理計画や観光地経営など、地域主体の観光を支える人材の育成がより重要な課題ではないか。その意味では、DMO等との関係も重要と考える。
‘行政と民間が連携した取組体制を強化’とあるが、離島観光を支える人材の育成や体制の整備について、沖縄県としての認識や考え方を伺いたい。


交流・協力活動の促進に関して
‘本島の児童生徒を離島へ派遣し、離島地域の人々との交流を通じて離島の重要性、特殊性及び魅力等の認識を深めさせる取組などを行った’とのこと。ここでいう‘特殊性’とは、どう理解すれば良いか?
また‘本島住民の離島地域への関心は低い状況にある’との旨だが、何をもってそのように現状を評価したのか、根拠等があれば教えてほしい。また、なぜ関心が低いのか、分析や考察があれば教えてほしい。


関係人口の視点から見た離島留学の意義
‘交流人口を増大させ、離島地域の活性化を図る必要がある’との方向性が示されているが、別の観点からのアプローチもあって良いのではないか。
具体的には「離島留学」という取組みについて、「関係人口」「県外」への視点と合わせて申し上げたい。
離島留学は、県内では渡嘉敷島,慶留間島,鳩間島,久高島(小中学校)、 久米島(高等学校)などで実施されている。また、全国各地の過疎地では、山村留学も長年にわたって行われてきている。
総点検報告書では‘社会的サービスや集落機能を維持する持続可能な地域づくり’が明記されているが(P675)、離島・過疎地域の存続(地域社会の維持)のための切実な取組みとして、また、関係人口を創出する具体策として、改めて「離島留学」を評価し、位置づけるべきではないか。



報告書作成で意見交換 「通信インフラ問題明記を」
10/24八重山日報)



県振興審議会部会で意見交換 「離島の人材育成に力を」
10/24八重山毎日新聞)


0 件のコメント:

コメントを投稿