2017年6月23日金曜日

異業種交流会で講演

6月14日、那覇セントラルホテルで開かれた異業種交流会にお招きを頂き、講師を務めました。
会の名称は「ふろしき会」。立ち上げからは既に二十年前後、毎月第3水曜日に催されている歴史ある勉強会で、当日は県内外から約20名の方々が参加されました。



講演では、「今後の離島振興に関する私見」というテーマで、以下の題材を中心にお話しさせていただきました。 
◇沖縄21世紀ビジョン基本計画改定(案)に関する意見(2017年3月)
◇竹富町新庁舎建設のあり方に関する提言(2015年7月)
◇「島」のいま、「島」のこれからを考える(2013年3月)



講演後は活発な質疑や意見が交わされ、また、懇親会、二次会を含めて、楽しく、有意義なひとときでした。 
諸々お世話になった事務局の仲間直樹さんに、この場をお借りして感謝申し上げます。 

2017年2月21日火曜日

NPW広報/「離島過疎地域振興部会」開催


2017年1月16日と2月13日、沖縄県振興審議会の専門部会「離島過疎地域振興部会」が開催されました。(会場:沖縄県南部合同庁舎)
審議会は5年ごとに実施され、今回は、策定から5年目を迎えた『沖縄21世紀ビジョン基本計画』の中間評価をふまえた改定案の審議を目的としています。
当法人代表理事の上妻は、「離島過疎地域振興部会」の副部会長として審議に参加しました。 
2回にわたる会議では、事務局(県企画部地域・離島課)から、離島・過疎地域の現状、沖縄21世紀ビジョン基本計画の中間評価と改定案が説明されるとともに、<離島における定住条件の整備><離島の特色を生かした産業振興><離島の条件不利性克服><圏域別振興の方向>に関して審議が行われました。

当部会の中で、上妻は特に小規模離島の人口減少問題を取り上げ、以下を念頭に置いた早急な対応と取組み強化の必要性を提起しました。
*石垣島を除く県内の有人離島では、半世紀以上にわたって人口減少傾向が続いていること。
*住民の島外流出/高齢化/少子化がさらに進展する中、特に小規模離島では、‘地域存続の危機’が一気に顕在化することも考えられること。
*島の危機的状況に目を向け、実効性のある施策・事業を検討し、タイミングを逃さずに実施すること。



【上妻意見書(抜粋)】

意 見

第4章(克服すべき沖縄の固有課題)の2(離島の条件不利性の克服と国益貢献)における「解決の道筋」および関連箇所に関して、記載事項全般の拡充が必要。

理由等

中間評価に明記された17項目の‘新たな課題に対応した施策の展開方向’のうち、「地方創生の推進」では、当部会の主題に関わる以下の重要な記載が見られる。

○地域社会を支える活動の担い手の減少により、離島などの一部町村では、地域社会の維持が困難になることが懸念されている。 
○自然増の拡大、社会増の拡大、離島・過疎地域の振興の取組みを加速させることにより、離島・過疎地域を含む県全域で、バランスの取れた人口の維持・増加を図っていく。

「離島の条件不利性克服」をめざす基本計画として、こうした重大な課題をふまえた取組みの方向や道筋を明記すべき。
その際、念頭に置くべき状況、早急な取組みが求められる問題として小職が申し上げたのは以下の通り。

○現実に進行し、今後、大多数の有人離島で加速していくことが予想される人口減少問題。
○実例としての鳩間島島人口43名のうち、県外からの受入れを含む児童・生徒が3名、教職員関係が10名(約1/3)。小中学校の維持・存続が困難になれば、地域・コミュニティの存続自体が危ぶまれる危機に直面する。
○鳩間島で生じている問題は鳩間島だけの問題ではない。特に小規模離島では、住民の島外流出・高齢化・少子化がさらに進展する中、地域存続の危機が一気に顕在化・拡大することも考えられる。
2025年頃からの県全体の人口減も予測される一方、既に多数の有人離島では恒常的な人口減少が続いている。その意味でも、より厳しさを増す今後の離島・過疎地域に対応する実効的な施策・事業の立案と実施、モデルケースの構築やノウハウの蓄積が必要である。

沖縄21世紀ビジョン基本計画の改定案は、平成28年度中に9つの専門部会による調査審議が終了し、成案として答申が行われる見込みです。
5年に一度開催される審議会がセレモニーで終わることなく、各部会での論議や改定案に寄せられた多種多様な意見が今後の取組みに十分に生かされていくことを望みます。

2016年7月19日火曜日

東アジア共同体研究所 琉球・沖縄センターにてレクチャー

7月13日、一般財団法人東アジア共同体研究所 琉球・沖縄センター(緒方修センター長)にてレクチャーをしてきました。



テーマは、「再考 国際都市形成構想」。
沖縄県庁が構想の検討に着手した時期から四半世紀、少女暴行事件発生から21年、橋本総理談話(沖縄問題についての内閣総理大臣談話)の発表/閣議決定から20年の年月が経過した中、構想の立案と推進に関与し、当時の状況の一端を知る者として話をさせていただきました。

以下、レジュメより

◆「国際都市形成構想」概括

国際都市形成構想推進の経緯と関連状況(主要事項抜粋)
国際都市形成プロジェクトの要諦
構想の失速と終焉

◆当時の資料・文書から

「21世紀・沖縄のグランドデザイン」(1996年4月)
「国際都市形成構想」(1996年11月)
(内部資料)官邸キーマンとの折衝のための県資料について(1996年11月)
「国際都市形成基本計画」(1997年5月)

◆「基地返還アクションプログラム(素案)」の概要

◆再考:国際都市形成構想がめざしたもの

沖縄特別措置大綱」試案1996年3月)

激動の90年代を知らない世代を含め、今日に至る様々な経緯、事実や真相が、的確に、有意義な形で、より広く伝えられることを願っています。

2016年5月6日金曜日

中京大学(名古屋)にて講義/2016

4月28日、中京大学総合政策学部(名古屋)にお招きいただき、出張講義をしてきました。

本年度、総合政策部の4人の先生方が共同で実施する「社会人基礎力講座」の一環で、メインテーマは、国境離島「与那国島」の振興。
受講生は、2~3名のチームに分かれ、講座前半の講義で得られた知識を土台に、交流計画案(国境を越える台湾との地域交流プラン)、あるいはビジネスプラン(与那国島の特産品の製品開発および販売促進戦略)を検討・立案し、プレゼンテーションを行うという試みです。
小職は、同講座公共編の講師として、「概説<与那国・自立へのビジョン>」という題目で、講義をさせていただきました。

4月1日には、自衛隊の誘致・配備をめぐって島民の間に深刻な軋轢や亀裂をも招いた陸上自衛隊沿岸監視隊の駐屯地が開設され、計160名の隊員が配備されました。真の‘島の自立’とは何か、地域主体の持続可能な発展が模索される中、この社会人基礎力講座の試みは、誠に有意義で、かつ時宜を得たものと感じます。
6月には中間報告会、7月には最終報告会が予定されており、最優秀チームは経済産業省主催の「全国社会人基礎力育成グランプリ」にもエントリーされるとのこと。今後が楽しみな企画でもあります。

大変お世話になりました佐道明広先生をはじめ、総合政策部の教授・準教授各位に、心からの感謝と敬意を表します。


総合政策学部 「社会人基礎力講座」(公共編)






2016年2月22日月曜日

NPW広報(関連書籍の紹介)/『アロマとハーブの薬理学』

当法人理事の川口健夫博士(城西国際大学環境社会学部教授)の新著 『アロマとハーブの薬理学』が講談社から発売されました。




以下、「講談社BOOK倶楽部」ホームページより。


『アロマとハーブの薬理学』 川口健夫 著

本書は、アロマテラピーやハーブ療法に携わるセラピストの方々や、これらのセラピー(療法)を日常的に使用されている方々、あるいは、これから試してみたいが、その効果と安全性にやや懐疑的な方々を読者対象にしました。
アロマの精油やハーブ類は医薬品とは異なりますが、身体に作用していることは、アロマテラピストやハーブ療法家等の方々は多くの経験と知識から得られていることでしょう。そこで今回、医薬品の作用、作用機序、治療法、毒性などを扱う基礎的学問領域である「薬理学」の概念をアロテセラピーやハーブ療法に当てはめることで、その作用のメカニズムを理解し、より高次元のトリートメント(治療)に反映してほしいと思います。そうすれば、統合医療や代替医療の分野で、より広く深い客観的かつ社会的認知を得られるでしょう。

内容は、薬理学のやさしい概説と身近な疾患別にアロマとハーブの使用の5章で構成されています。
第3章の「薬の吸収、分布、代謝、排泄」は、体内に入った物質について、その入り口から出口までの過程を種々の影響要因を含めて解析する作業を解説してありますが、精油やハーブ抽出液を皮膚に適用する場合を想定した「皮膚からの吸収」についてやや詳しく述べました。
第5章は、疾患ごとに原因や病態、アロマやハーブでの対処方法を示しました。医薬品としての処方が多い薬品は名称を示しましたので、アロマやハーブ療法を行う場合、その背景に薬物療法が存在しているかどうかを知ることができます。そしてどこからでも読め、必要なときに必要な部分だけ利用できるようにしました。
部分的にやや専門的で難解なところもあるかもしれませんが、こだわらず、理解できる部分をつなぎ合わせても問題はありません。是非によりよい施術が提供できるよう役立ててください。

序 章 アロマ・ハーブと薬理学 
1章 アロマとハーブの薬理学
  1.1 薬理学とは何か?:用語の説明
  1.2 薬理学の発現メカニズム(薬はどうして効くの?)
  1.3 個別作用
2章 薬理学における測定方法
  2.1 毒性試験
  2.2 特殊毒性試験
  2.3 抗菌性試験
  2.4 抗ウイルス性試験
  2.5 臨床試験
  2.6 科学的・客観的効果判定の方法
3章 薬の吸収、分布、代謝、排泄
  3.1 吸収
  3.2 体内分布
  3.3 代謝
  3.4 脂質の代謝
  3.5 排泄
4章 毒性作用のあるアロマ成分とハーブ類
  4.1 精油(エッセンシャルオイル)成分の毒性作用
  4.2 毒性作用の強いハーブ類
5章 アロマとハーブの作用 各論
  5.1 花粉症
  5.2 うつ病
  5.3 風邪、インフルエンザ
  5.4 不眠症
  5.5 更年期障害
  5.6 気管支喘息
  5.7 糖尿病
  5.8 リウマチ
  5.9 高血圧
  5.10 細菌感染症、真菌感染症
  5.11 ウイルス感染症
  5.12 むくみ(浮腫)
  5.13 疼痛
  5.14 便秘
  5.15 泌尿器系障害
  5.16 肝臓障害
  5.17 口腔疾患
  5.18 相互作用

発売日:2016年2月18日
定価:本体2,400円(税別)

2015年11月27日金曜日