以下、ニュー・パブリック・ワークス(NPW)提言より要旨等抜粋。
◆「日本復帰」に沖縄が求めたもの
「復帰運動」の意味
沖縄にとっての「復帰運動」とは?
・「人権」「自治」「平和」を求め、祖国日本に帰る/平和憲法の下に入る。
~これが「復帰運動」に託された沖縄の願いではなかったか?
・大山朝常元コザ市長(故人/1901~1999)
~「ヤマトは帰るべき祖国ではなかった」と言い残し、他界。
沖縄県民が「祖国復帰」に託した願い、希望は、果たして叶えられたのか?
・いまも変わることなく「沖縄」に集中し続ける米軍基地の重圧、変わらない基地問題の現実。
・日本全体で負担すべき安全保障の施設を、なぜ「沖縄」ばかりに負わせるのか?
・日本全体で負担すべき安全保障の問題に、なぜ国民全体で向き合わないのか?
・世界規模の米軍再編も進められる中、なぜ「沖縄」の基地は強化されるのか?
※実質的に放置状態の「普天間返還」、地元反対の中のオスプレイ配備...etc.
「日本復帰」に沖縄の民衆が求めたもの。この「原点」を忘れてはならない。
◆沖縄の「これから」
【基本方向】
Ⅰ.琉球/沖縄の歴史、固有の歩みの上に、県民自身の手で、沖縄のあるべき姿を創造する。
Ⅱ.守るべき価値(生命、平和、人権、環境等)、守るべき資産(自然、文化、アイデンティティ等)を守り、あるべき社会を実現する。
Ⅲ.21世紀の「万国津梁」として世界と結び、交流しながら、沖縄の風土に根ざした真の豊かさ等を追求する。
【新しい沖縄振興策(沖縄県重点政策)への視点】
①新たな産業振興の推進
→特に「国際物流拠点産業集積地域」を大胆かつ戦略的に展開。
②離島振興の総合的推進
→海洋国家における「離島」の多義的な重要性をふまえ、新しい離島振興策を多角的・総合的に推進。
③基地の跡地利用と県土の再生
→沖縄の「県土」と「社会構造」の再生に向け、軍用地の早期返還と着実な跡地利用を最重要課題として促進。
【5つのテーマ】
1.国際
21世紀の万国津梁「国際都市OKINAWA」を創る。
2.離島
離島苦(しまちゃび)を克服し、海洋島嶼圏として自立する。
3.基地
県土と社会構造の再生のため、軍用地の早期返還+跡地利用を促進する。
4.人権
基地問題の不条理・不公正等を正すとともに、「人間の安全保障」の拠点を形成する。
5.教育
教育を‘新しい邦づくり’の基本とし、郷土と世界に貢献する多様な人材を育成する。
※小規模離島を含むすべての子どもたちに、公平な高等教育機会を創出する。...etc.
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